2018年07月14日
子供の成長を願って飾る雛人形や五月人形はもちろんですが、子供用のぬいぐるみやこけしなどの人形にも大切な思い出はいっぱい詰まっています。子供の成長を見守ってくれた人形や今まで大事に飾ってきた人形を、いらなくなったからといってゴミとして捨ててしまうのは忍びない、そんな優しい気持ちから続けられてきたのが人形供養です。
かつては寺院でのみ行われていましたが、最近では葬儀社で執り行われるケースも増えています。最初にそれぞれが持ち寄った愛着ある人形やぬいぐるみなどを持ち寄り、受付で渡して供養料を納めます。葬儀場内の人形供養用に設営された大きな祭壇に人形を並べた後、僧侶に人形の魂を抜く「生抜き」をして頂き、読経をして頂きます。
参列者はここで焼香ができます。参列できない場合でも、事前にお線香のみ上げさせてもらえる場合もあります。最後は人形を寺に持ち込んで、お寺でお焚き上げ供養をします。注意点としては、屏風やぼんぼり、ガラスケースなどの付属品は受付してもらえないので、持ち込まないようにしましょう。
人形を感謝の心を込めてきちんと供養することで、持ち主の心も癒されて、人形との思い出を心にしっかりと刻むことができます。