終活の一環として生前葬をする人が増えている

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2021年04月30日

高齢化社会になり、日本人の平均寿命は80歳をゆうに超えました。医療の発達によって長生きできるようになったことは、喜ばしい反面、高齢者にとっては悩みも少なくないようです。以前であれば、そこそこの年齢で亡くなる事ができましたが、長寿社会となったことによる弊害も生まれました。

それは、高齢者ばかりになってしまい、結果的にお葬式に参列することがままならなくなると言った現象です。80代後半になると、身の回りのことを自分でできなくなる人も増えます。頭がしっかりしている人もいますが、痴呆の症状が出てきてしまい、自分の意志で何かをすることが難しくなるということもあるのも事実です。

そうなってしまうと、葬儀のことはすべて家族に任せきりになってしまいます。そうしたことを憂いる高齢者たちがはじめたのが、生前葬です。70代や80代前半などの比較的意識がしっかりしていて、自分の意志をきちんと表明できるときに、生前葬を執り行うという高齢者が増えてきました。

生前葬は自分で企画し、もしくは、家族の援助を受けながら、参列して欲しい人に連絡し、日にちを決めて執り行います。そこでは、今後会うことができない友人や親族に別れを告げます。

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